福祉をテーマにしたおすすめ映画①「父と僕の終わらない歌」

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🌟 おすすめ度

感動度 ★★★★☆ 父と息子の絆を音楽を通して描いた物語は心に響き涙を誘います
分かりやすさ ★★★★☆ 難しい専門用語や複雑な展開はなく、誰でも感情移入しやすいストーリーです
リアリティ度 ★★★★★ イギリスの実話をもとにしたノンフィクション作品です
総合おすすめ ★★★★★ 親子の愛情と別れの切なさをやさしく描いており、新しい認知症感を感じれる作品です

※簡単なあらすじや感想を含みます。ネタバレを避けたい方はご注意ください。

 先日、ずっと気になっていた「父と僕の終わらない歌」を映画館で観てきました。松坂桃李演じる息子・雄太と寺尾聰演じる父・哲太の心温まるストリーです。ネタバレになるので概要だけお伝えします。かつてミュージシャンを目指していながら息子の為に夢を諦めた父・哲太が地元横須賀で妻の律子(松坂慶子)と商店街で楽器店を営みながらで大好きな歌を歌いながら生活しています。そんな中、東京でイラストレーターとして働いていた雄太が幼馴染の聡美(佐藤栞里)の結婚式で地元の横須賀に帰って来ました。その時に父の様子がおかしい(家の場所が分からなくなる等)と気づき病院へ受診に。そこで佐藤浩一演じる医師にアルツハイマー型認知症と診断されます。そんな父が心配になり雄太は実家でイラストレーターの仕事をしながら一緒に生活します。日々生活をする中で徐々に症状が進む哲太と家族の葛藤や友人・商店街の人達との日々の関わりを描いた作品です。

私がこの映画を観て感じた事は、父親が認知症になるという現実を中々受け入れることが難しい家族が落ち込んだり、時にポジティブな様子がリアルに描かれていました。また認知症になり色々なことを忘れてしまったりできていた事ができなくなっていっても「本人らしさ」が失われる訳ではなく、周りのサポートがあれば「本人らしさ」は続けていける事、記憶はなくなっても感情は残っている事、本人の大好きな歌を歌っている時は生き生きとした表情をしている場面が描かれていて、とても印象に残りました。

認知症について考える事のできる映画になっていると思いますので、ご興味のある方は是非観てみてください。

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