介護保険が未申請でも大丈夫|初めての人向け申請から利用まで完全ガイド

介護保険について

はじめに

「最近、母が同じ話を何度もする」

「父も転びやすくなきた」

「最近、家族の様子が少しおかしい気がする」

「でも、介護保険を使うほどではない気がする…」

「介護保険って聞いたことはあるけど、何から始めればいいのか分からない」

そんな不安を感じながら、まだ介護保険を申請していない人は少なくありません。
実は、介護保険は「本格的な介護が必要になってから」ではなく、少しでも困りごとが出てきた段階で申請してもいい制度です。

この記事では、

  • 介護保険を申請できる人
  • 申請の流れ
  • 認定のポイント
  • 実際の利用例
  • 申請後に何が起こるのか

を、専門用語をできるだけ使わずに分かりやすく解説します。

介護保険ってどんな人が使える制度?

介護保険は、主に次の人が利用できます。

65歳以上の人(第1号被保険者)

原因を問わず、介護や支援が必要であれば申請できます。

40歳以上65歳未満の人(第2号被保険者)

特定の病気(※特定疾病)が原因で介護が必要な人

※がん末期、脳血管疾患、関節リウマチなど16種類の「特定疾病」が原因の場合に申請可能。

ここで大事なのは、

「年齢のわりに物忘れが増えた」
「転びやすくなってきた」

こうした段階でも、申請すること自体は問題ありません。


こんな状態になったら申請を考えてみよう

次のような変化があれば、介護保険の申請を検討するタイミングかもしれません。

  • 同じ話を何度もする
  • お金の管理が難しくなってきた
  • 外出や入浴を嫌がるようになった
  • 薬を飲み忘れる
  • ゴミ出しや買い物ができなくなった
  • 家族が疲れてきている

「まだ早いかも…」と迷う人ほど、
👉 早めの申請が結果的に楽になるケースは多いです。本人より先に、家族が限界を迎えるケースは少なくありません


介護保険の申請はどこで、誰がするの?

介護保険の申請は、住んでいる市区町村の窓口で行います。

申請できる人は?

  • 本人
  • 家族
  • 地域包括支援センターの職員(代行申請)
  • ケアマネジャー(代行申請)

「平日に役所へ行けない」
「書類がよく分からない」

そんな場合は、地域包括支援センターに相談すれば無料で手助けしてもらえます。


申請に必要なものは?(難しくありません)

基本的に必要なものは以下のものです。

  • 要介護(要支援)認定申請書
  • 介護保険被保険者証
  • 健康保険に加入していることが分かるもの(40歳以上65歳未満の人)
  • 主治医が分かる情報(病院名など)

※ 申請書は窓口で記入できますし、職員が一緒に書いてくれます。

※介護保険被保険者証は65歳になると郵送で送られてくるものです。どこに置いたか分からない場合もあると思います。その場合はなくても申請は出来ますので安心してください。


申請後の流れ|何が起こるの?

申請後は、次のような流れで進みます。

①認定調査(自宅や施設で聞き取り)

市町村から依頼を受けた調査員が自宅を訪問し心身の状況を調べるために、利用者本人と家族などから聞き取り調査をします(全国共通の調査票が使われます)

②主治医意見書

利用者本人の主治医から介護を必要とする原因疾患や受診状況について記載を受けます。

※主治医に直接、介護保険申請した市区町村の窓口から意見書を郵送して記入してもらいます。

③審査・判定

最初に認定調査の結果からコンピューター判定(一次判定)が行われ、その結果と特記事項・主治医の意見書をもとに「介護認定審査会」で審査し要介護状態区分が判定(二次判定)されます。

④要介護認定の結果通知

審査・判定が終わったら申請した住所に認定結果(介護保険証)が郵送されてきます。

一緒に介護保険の認定を受けた人に利用者負担の割合(1〜3割)が記載された「介護保険負担割合証」も発行されます。

結果が出るまで、通常は30日程度かかります。

※私の住んでいる地域では1ヶ月〜1ヶ月半位かかることが多いです。申請数が重なると2ヶ月近くかかることもあります。この間、「何もできない」というわけではなく、
👉 状況によっては暫定的にサービスを利用できる場合もあります。その場合は地域包括支援センター職員やケアマネージャーに相談してみてください。


要支援・要介護って何が違うの?

認定結果は、次の区分に分かれます。

要介護1〜5

日常生活に介助が必要な人で介護保険の介護サービスが利用できます。

要支援1・2

予防や見守りが中心で、介護保険の介護予防サービスが利用できます。

非該当

要介護や要支援に該当しない人ですが、将来的に要支援などに移行する可能性があるので、市区町村によって違いはありますが、一般介護予防事業が利用できる場合があります。

要介護、要支援は、ケアマネジャーが支援につくので、一人で考え込む必要はありません。


介護保険で使えるサービスとは?

ここでは簡単に全体像だけ紹介します。

在宅サービス

  • デイサービス
  • 訪問介護(ヘルパー)
  • 訪問看護
  • 訪問リハビリ
  • 福祉用具レンタル

施設サービス

  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 介護医療院

👉「いきなり施設に入る」というより、多くは在宅サービスから始まります。

※上記以外にも福祉用具購入や住宅改修も介護保険サービスで利用できます。

よくある質問(Q&A)

Q. 申請したら必ずサービスを使わないといけない?

→ いいえ。認定だけ受けて持っておくのも可能です。必要になった時にすぐに使えるようにお守りがわりに持っている方もいらっしゃいます。

Q. お金はどのくらいかかる?

→ 介護保険サービス等を利用する場合は原則1割負担(所得により2〜3割)です。

Q. 認定に納得できない場合は?

→ 不服申し立ても可能です。

困ったら「地域包括支援センター」に相談しよう

介護の相談で、まず頼ってほしいのが地域包括支援センターです。

  • 介護保険の申請相談
  • サービスの案内
  • 家族の悩み相談

すべて無料で対応してくれます。

「こんなことで相談していいのかな?」と思う内容ほど、相談して大丈夫です。


まとめ

介護保険の申請は、「介護が必要になった証明」ではありません。

👉 これから困らないための準備です。

分からないまま一人で抱え込まず、まずは市区町村や地域包括支援センターに

相談してみてください。

次回の記事では、
**介護保険サービスにはどんな種類があるのか(在宅・施設)**を
分かりやすく解説しようと思っています。


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