福祉をテーマにしたおすすめ映画②「明日の記憶」

福祉関連の映画

🌟 おすすめ度

感動度 ★★★★☆ 若年性アルツハイマーと向き合う夫婦の姿に胸を打たれます。
分かりやすさ ★★★☆☆ 若年性認知症の進行や家族の思いが自然に伝わってきます
リアリティ度 ★★★★☆ 荻原浩氏の小説で実話に基づいたフィクション作品です
総合おすすめ ★★★★☆ 感動と学びの両方を与えてくれて心に残る作品です

※簡単なあらすじや感想を含みます。ネタバレを避けたい方はご注意ください。

Amazonプライムで観ることの出来る「明日の記憶」について紹介したいと思います。この映画は若年性アルツハイマーをテーマにしていて主人公は渡辺謙演じる佐伯雅行49歳。広告代理店で部長を務めていて仕事もバリバリ出来、部下からの信頼も厚い頼り雅行ですが、仕事でミスをするように。最初は疲れているだけだと思っていましたが、ミスすることも増え次第に体調もすぐれなくなっていきます。樋口可南子演じる妻のすすめもあり病院受診すると若年性アルツハイマーと診断されます。受け入れる事が出来ず愕然とした日々を過ごしていましたが、職場にも病気の事を知られてしまい退職を決意。その頃と同じ時期に一人娘の梨恵(吹石一恵)が結婚することに。

徐々に記憶が失われていく現実に絶望しながらも、妻に支えられて日々病気と向き合おうとしますが…。

あの渡辺謙がエグゼクティブプロデューサーをしながら若年性アルツハイマーになった男性を見事に演じた作品です。

私がこの映画を観て感じた事は、職場で部下からも頼りにされ働き盛りの40代後半の男性が若年性アルツハイマーと診断された時の絶望と受け入れる事が難しい主人公の葛藤を渡辺謙が見事に演じていたのが印象的です。徐々に記憶がなくなり、場所も分からなくなり今までした事のないミスを仕事でもしてしまいます。それが原因で職場を退職しないといけなくなり役割の喪失が本人を襲います。仕事をやめて家で過ごす事が多くなりますが、それでも妻の献身的な支えによって認知症と闘いながら生活を続けていきます。日々を過ごす中で病気のせいだと分かりながらもお互いが衝突することがあったり、思いあったりする場面もありとてもリアルに描かれていると感じました。

自分が若年性アルツハイマーと診断された時、時間がかかってでも受け入れることが出来るのだろうか?また自分の身近な人が若年性アルツハイマーと診断された時、私はその人を本当に最後まで支えることが出来るのか?自問自答するような作品だと思います。

認知症(若年性アルツハイマー)について知ることのできる映画になっていると思いますので、ご興味のある方は是非観てみてください。

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