「もしかして認知症かもしれない…」
「どこに相談すればいいのか分からない」
認知症は、本人だけでなく家族の不安や負担も大きい病気です。
しかし実際には
- 病院に行くべきか迷う
- 介護サービスのことが分からない
- 誰に相談すればいいか分からない
と悩む方が多いのも現状です。
この記事では、認知症で困ったときの相談先を
状況別に分かりやすく解説します。
認知症の相談は早めが大切な理由
認知症は、早い段階で相談することで
- 症状の原因が分かる
- 治療や支援につながる
- 家族の負担を軽減できる
といったメリットがあります。
逆に、相談が遅れると
- 症状が進行してしまう
- 家族だけで抱え込んでしまう
こともあります。
「少し気になる」くらいの段階で相談することが大切です。
まず相談・受診する先は?ひとりで抱え込まないために(相談先)
認知症の本人を家族が介護するのは、負担がとても大きいと思います。そんな時に一人で抱え込まない為に相談先についてもご紹介したいと思います。
地域包括支援センター:受診前・受診後どちらでも相談OK
□認知症の相談で最もおすすめなのが、地域包括支援センターです。
- 介護・医療・福祉の専門職がいる
- 無料で相談できる
- 今後の流れを一緒に考えてくれる
「どこに相談すればいいか分からない」という場合は、まずここに相談すれば間違いありません。
地域包括支援センターはお住まいの市区町村に必ず設置されています。認知症や介護のことで悩んだときに、最初に相談できる65歳以上の方の総合相談窓口です。
□地域包括支援センターの機能として
・本人が受診を嫌がる場合の対応も相談できます。
・65歳以上の人の医療・介護・福祉の総合相談窓口です。何かご家族のことでお困りごとがあれば、とりあえず連絡して相談してみてください。
・介護保険の申請や介護サービス等の利用、家族の悩み等、幅広い相談を受け付けてくれます。
介護保険のことだけでなく、「受診した方がいいのか」「どこに相談すればいいのか」など、
まだ整理できていない悩みでも大丈夫です。
相談したからといって、すぐに何かを決める必要はありません。話を聞いてもらうだけでも構いませんので、気軽に相談をしてみてください。
かかりつけ医:最初の窓口として最適
普段から通っている病院がある場合は、まず相談してみましょう。かかりつけ医は、
- 普段の体調や既往歴を把握している。
- 必要に応じて専門医を紹介してくれる。
- 「最近こんな変化がある」と具体例を伝えるのがコツです。
医療機関(受診=決断ではない)
かかりつけ医は心配な症状があるときの相談先になります。普段の体調や既往歴を把握しているので、必要に応じて専門医を紹介してもらえると思います。
「受診=すぐに治療や診断が決まる」わけではありません。
症状の背景に体調不良や薬の影響がないかを確認するだけでも意味があります。家族が気になっていることをメモにして伝えるだけでも十分です。
認知症疾患医療センター/物忘れ外来:詳しい検査を受けたい場合
より詳しく調べたい場合は、専門外来の受診がおすすめです。
認知症疾患医療センターは各都道府県や政令指定都市が指定した専門的な病院です。物忘れ外来は「物忘れの症状の原因を調べ、適切な治療につなげる」ことを目的とした診療部門の名称で、総合病院、精神科病院、脳神経内科、精神科などの専門のクリニックなどの、幅広い医療機関に設置されています。その為、認知症の可能性がある人が最初に受診するのが「物忘れ外来」で、そこで対応が難しい急性期症状や複雑な連携が必要な場合に「認知症疾患医療センター」の専門的な機能を利用することになります。
物忘れ外来では以下の検査や診断し治療方針を立ててもらえます。
- 認知機能検査、画像検査などが可能
- 認知症かどうか/種類の判断
- 治療や今後の見通しを説明してもらえる
※お住まいの都道府県名や市区町村+物忘れ外来一覧と検索すればお近くの医療機関を探すことが出来ます。
介護サービス(居宅介護支援事業所)
介護サービス・支援の力を借りるという選択(居宅介護支援事業所)
介護保険の認定があれば居宅介護支援事業所(ケアマネージャーがいる事業所)に相談してみてください。デイサービスや訪問介護などの介護サービスは、本人のためだけでなく、家族が休む時間をつくるためのものでもあります。介護サービスを利用することで一人で抱え込まず、程よい距離感を保つことが出来ます。
※お住まいの都道府県名や市区町村+居宅介護支援事業所一覧と検索すればお近くのケアマネージャーのいる事業所を探すことが出来ます。
状況別|どこに相談すればいい?
「認知症かどうか分からない」→ かかりつけ医 or 地域包括支援センター
「症状が気になる・診断したい」→ 認知症外来・物忘れ外来
「介護が大変になってきた」→ 地域包括支援センター or ケアマネジャー
「介護保険サービスを使いたい」→ ケアマネジャー
「どこに相談に行けばいいか分からない」→ 地域包括支援センター(困ったらまずここ)
受診・相談前に準備しておくと安心なこと
相談をスムーズに進めるために、以下を整理しておくと安心です。
- 気になる変化のメモ…いつ頃から/どんな場面で/頻度
- 家族が同行…本人だけでは伝えにくいため
- 生活の困りごと
- お薬手帳・保険証・介護保険証(あれば)
メモにまとめておくと、伝えやすくなります。
よくある不安へのひとこと
- 本人:「認知症と診断されるのが怖い」
→ 早期なら進行を緩やかにできる可能性があります - 「本人が受診を嫌がる」
→ 地域包括支援センターで声かけの工夫等を相談できます - 「どこに行けばいいか分からない」
→ 迷ったら 地域包括支援センター or かかりつけ医 でOKです
家族だけで抱え込まないことが大切
認知症の介護は、家族だけで抱え込むと
- ストレスがたまる
- 介護疲れにつながる
ことがあります。
しかし、相談することで
- 支援を受けられる
- 介護の負担が軽くなる
可能性があります。
認知症についてさらに知りたい方へ
認知症について理解を深めることで、関わり方も変わります。
以下の記事も参考にしてください👇
- 認知症とは 👉https://hara-hiko.com/ninchisyoutoha/
- 中核症状とは 👉https://hara-hiko.com/chukakusyoujyou/
- BPSDとは 👉https://hara-hiko.com/koudousinnrisyoujyou/
- 実践編 👉https://hara-hiko.com/jisenhen/
まとめ
認知症の相談先は
- 地域包括支援センター
- 医療機関
- ケアマネジャー
など、さまざまな窓口ががあります。
「どこに相談すればいいか分からない」と感じたときは、まずは地域包括支援センターに相談することをおすすめします。
認知症の介護は、最初は戸惑いや不安が大きく「これでいいのかな」と悩む場面も多いと思います。
また、家族だけでなんとかしようとすると、気がつかないうちに心や体に負担が溜まってしまうこともあります。
でも実際には、相談できる場所や支えてくれる人はたくさんあります。
早めに相談することで
- 今の状況に合った対応方法が分かる
- 使える制度やサービスを知ることができる
- 家族の負担を軽くすることができる
といった変化につながります。
「まだ大丈夫」と思っている段階でも、
少しでも気になることがあれば相談してみることが大切です。
一人で抱え込まず、周りの支援を上手に活用しながら、
無理のない形で介護を続けていきましょう。


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